こんにちは!
初心者向けギター講座を書いていて自分自身とても勉強になります。
新たな発見や、今だから理解できたことなど、中級者向けの復習講座として書いていこうと思います。
今回はチューナーに頼らないチューニング方法をご紹介します。
正確にチューニングする、というよりもギターの構造を知ること、音を聴く感覚が大切だと思うので是非チャレンジしてみて下さいね!
チューニングに必要な道具
基準になる音を出して最初の弦を合わせるため、道具が必要になります。
ここでは音叉(おんさ)を使ったチューニングを紹介します。
音叉はA=440Hzや442Hz等、いくつか音の高さに種類があります。
国際基準は440Hzなのでどちらか迷ったら440Hzで良いと思います。
![](https://guitar.promo/wp-content/uploads/2021/04/E43E592D-3A58-43B5-A69A-99B84D218CCB.png)
オーケストラやピアノは442Hzが主流らしいです
状況に合わせて使い分けるのが良いのかも…
でも基本は440HzでOKです!
![](https://guitar.promo/wp-content/uploads/2021/04/E43E592D-3A58-43B5-A69A-99B84D218CCB.png)
スマホアプリにも音叉がありますよ〜!
![onsA440](https://is1-ssl.mzstatic.com/image/thumb/Purple113/v4/f0/fd/c7/f0fdc7dd-19e0-6502-c7a1-39f6bd69f5ea/source/512x512bb.jpg)
音叉で5弦をチューニングしよう!
では、早速チューニングをしてみましょう!
先ず最初に5弦からチューニングしていきます。
音叉を鳴らして5弦の5フレットのハーモニクスと合わせます。
この音が440Hzになります。
ハーモニクスのやり方
やり方はフレットの上に指を置いて、弾いた直後にフレットから指を離します。
すると、『ポーン』というハーモニクス音が鳴ると思います。
フレットの指の置き方や離すタイミングなど、いろいろ試してみると大きなハーモニクスが出せると思います。
音叉の使い方
次に音叉の使い方です。
先ず、二股になっている部分でどこかを叩いて振動させます。
膝にコツンと軽く当てて振動させると良いと思います。
よく振動させるために柄の部分は親指と人差し指で軽く持つと良いです。
二股になっている部分が振動している状態で、柄の丸くなっている部分をギターのボディに当てる、もしくは耳元に持っていきます。
すると『ポーン』という音がしますので、これを基準音として5弦5フレットのハーモニクスと合わせていきます。
音のうなりを合わせる
音を合わせるときはうなりを聴くようにします。
2つの音が近くなってくると『ホワンホワンホワン』とうなりが生じます。
うなりが消えれば音が合ったということになります。
音が近づいてくるとうなりが緩やかになり分かりにくくなることがあります。
分からなくなった場合は一度ペグを少し緩めて、わざとうなりを作ってみると分かりやすくなります。
基本的に音を合わせるときは低い状態から巻き上げて合わせるようにすると良いと思います。
異弦同音を覚えて合わせてみよう
異弦同音とは
異弦同音(いげんどうおん)とは異なる弦に同じ音があるということです。
例えばピアノの場合、88鍵盤があるとしたら全て違う音になりますが、
ギターの場合、フレットの中に同じ音(ダブった音)があります。
その仕組みを使ってチューニングをしていきます。
手順
手順は特に決まりはなく、音叉で合わせた5弦に他の弦を合わせていけばOKです。
ここでは、6弦から順番にチューニングをしてみましょう。
・6弦、6弦5フレットの音を5弦解放弦の音に合わせる
・4弦、5弦5フレットの音に4弦開放弦の音を合わせる
・3弦、4弦5フレットの音に3弦開放弦の音を合わせる
・2弦、3弦4フレットの音に2弦開放弦の音を合わせる
・1弦、2弦5フレットの音に1弦開放弦の音を合わせる
以上でチューニング完了です!
ドレミ〜を弾いたり、コードをジャラーンと弾いたりして響きを確認してみて下さい。
![](https://guitar.promo/wp-content/uploads/2021/04/E43E592D-3A58-43B5-A69A-99B84D218CCB.png)
3弦だけ4フレットになっているので注意して下さい
僕のチューニングのやり方
先ほどのチューニングでは基準にした5弦から伝言ゲームのように1弦まで合わせていきました。
僕の場合は、5弦を軸にチューニングしていくという感じでやっています。
やり方は、
・6弦、6弦5フレットの音を5弦開放弦の音に合わせる
・4弦、5弦5フレットの音に4弦開放弦の音を合わせる
・3弦、5弦開放弦の音に3弦2フレットの音をオクターブで合わせる
・2弦、5弦2フレットの音に2弦開放弦の音をオクターブで合わせる
・1弦、5弦7フレットの音に1弦開放弦の音をオクターブで合わせる
といった感じです。
1弦は6弦解放と2オクターブで合わせたりもします。
異弦同音とオクターブ、両方で確認して完了にしています。
伝言ゲームのように『ズレがどこで起きたのか分からなくなる』、『少しずつズレていく』ということがなくなるのでオススメです。
ハーモニクスでのチューニングは要注意!
5フレットと7フレットのハーモニクスを使ってチューニングをするやり方がよく紹介されています。
5フレットと7フレットのハーモニクスや開放弦同士の完全4度、完全5度で合わせると純正律が絡んできてしまいます。
左手がフリーになるのでペグを回しやすいのですが、
平均律で合わせるには異弦同音やオクターブでチューニングをするのが良いと思います。
チューナーも平均律で設定されています。
![](https://guitar.promo/wp-content/uploads/2021/04/E43E592D-3A58-43B5-A69A-99B84D218CCB.png)
平均律や純正律、難しそうな言葉ですがチューニングするには重要なんです・・・
まとめ
・音叉は440Hzが基本
・5弦5フレットのハーモニクスと音叉を合わせる
・合わせるときは音のうなりを聴く
・同音異弦やオクターブで合わせていく
・音を合わせるときは低い状態から上げて合わせる
おわりに
異弦同音やオクターブを知ること、音を聴く感覚が大切だと思います。
きちんと合わせられなくても、だいたい自分で合わせてみて
最後にチューナーを使って合わせる、で全然良いと思います。
練習前のチューニング、というよりチューニングが練習になりますので
是非、やってみてください。
お読みいただきありがとうございました!
コメント